東海大学建築会について

東海大学建築会は昭和23年から35年の卒業生が中心となり、昭和44年10月5日に設立されました。 平成24年現在、会員数は約16,300人。創設以来50年近く、東海大学建築学科に関わる方々をつないできました。
会員は建築学科の卒業生だけではありません。学生は入学と同時に自動的に建築会の会員となり、先生方も全員が会員です。建築学科の全ての在学生、卒業生、教職員、元教職員、建築学科に関わる全ての人が建築会の会員です。
建築会は事務局を工学部建築学科内に置き、大学及び学科と連携して活動しています。学科同窓会として東海大学学園校友会に所属し、大学の同窓会とも連携しながら活動しています。
建築会では主に4つの活動を行っています。
KDA (建築会卒業設計賞審査会)
大学の学部4年生の卒業設計に対し、独自の審査会を開催しています。審査員は卒業生の建築家と、前年の最優秀賞受賞者。審査は公開で行われ、審査員と参加者との間で熱い議論が展開されます。学科とは違う審査会として学生の注目を集めています。
20・40同期会
毎年11月3日の建学祭・ホームカミングデーにあわせて湘南校舎で同期会を開催しています。どなたでも参加して頂けますが、特に卒業して20年目と40年目の卒業生に声をかけてお集まり頂いています。先生方も多数参加されるので、研究室の仲間で参加される方もいらっしゃいます。かつて学んだ湘南校舎で同期の友人や先輩後輩が集まるきっかけとして、また先生方の同窓会としても定着させたいと思っています。
建築かふぇ
講演会や見学会を開催しています。大学の先生方や社会で活躍されている卒業生に、お話を伺ったり現場を案内して頂いたりしています。卒業生同士だけではなく卒業生と学生がつながるきっかけになると共に、学生が実務の世界を知る機会にもなっています。肩の力を抜いて気楽に誰でも参加して頂けるイベントです。
アーキリード
建築会は会員16,000人を超える大きな組織に育ちましたが、一方、会員個人の活動の情報は共有されておらず、小さな魅力的なムーブメントも見過ごされてしまう現状がありました。そこで建築会では個人が考えた「事」が、育ち、つながり、更に積極的に活動を広げていく場として“アーキリード”というフィールドを作りました。会員の枠や建築というジャンルにとどまらず、私たち個人とつながっている、人・モノ・コトを、更につないで広げていく場所として“アーキリード”を皆さんに利用して頂きたいと考えています。個人やグループの活動やイベントの情報、求人やアルバイトの募集、受賞や出版のお知らせ、同窓会などの情報等々、個々の情報を元につながりが広がっていきます。ぜひ皆さんの情報をお寄せ下さい。“アーキリード”は建築(architecture)と葦(reed)から来る名前です。建築会は「考える葦」として、活動を「リード」していきたいと考えています。
運営組織 (2019・2020年度)
※()内は卒業年を記す
- 会長
- 富永哲史 (1989)
- 相談役
- 大谷徳義 (1962) 菅野宗武 (1962) 藤井衛 (1973) 杉本洋文 (1974)
- 顧問
- 中田正臣 (1965)
- 副会長
- 金子哲也 (1975) 秀島民也 (1981) 上田至一 (1990) 鹿田健一朗 (1990)
- 監事
- 田家光規 (1978) 千野朋彦 (1989)
- 事務局長
- 平本玲 (1991)
理事
- 事務担当
- 中島信吾 (1976) 野瀬和子 (1991)
- 会計担当
- 楠英恵 (1993) 平本和也 (1990)
- 渉外担当
- 中江隆 (1976) 石原貞治 (1970) 河上俊郎 (1974) 金子哲也 (1975) 志津野真武 (1990) 宮村匡介 (1991)
- 名簿担当
- 谷澤裕也 (2012) 平本玲 (1991)
- 学校学科担当
- 横井健 (特別会員) 野村圭介 (2008)
- 会員募集担当
- 秀島民也 (1981) 神野洋 (1980)
- 学生支援担当
- 佐々島宏 (1977) 十亀昭人 (1992)
- 建築かふぇ担当
- 平本和也 (1990) 横井健 (特別会員) 鹿田健一朗 (1990)
- KDA担当
- 白子秀隆 (1997) 伊藤州平 (2003) 野口直人 (2004)
- 20・40同期会担当
- 中野博之 (1979) 藤井衛 (1973) 竹内宏俊 (1997) 鈴木裕一 (1997)
- 広報担当
- 森昌樹 (1994) 森屋隆洋 (2006) 高明里江 (2002) 古井戸篤志 (2008) 藤田大海 (1996) 平本和也 (1990)
「定着と進化」の共生
会員の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。 第30回の総会にてご承認頂き、会長として5期目も引き続き務めさせて頂くことになりました富永哲史です。
2011年東日本大震災の年に就任し、今日まで間、数多くの容赦ない天災が毎年のように起き続けております。被害に遭われ、困難な日々を強いられておられる会員の方々に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。
自然災害だけでなく、我々生命全体のバランスも失い、全てが音を立てながら壊れ始めているような気配すら致します。日本の組織構造も同様に特にここ数十年間バブル以降の成果主義により、ヒエラルキー型の組織構造が強まった末に到達した息苦しく安心できない社会に対し、歯止めをかけていかなければいけない時代に差し掛かって来ているのではないかと感じてなりません。そんな中、令和という新たな時代を迎え、我が会の存在目的も改めてしっかりと描き直し、会員の皆様と共に前進して行かなければならないと、決意を新たに今期もスタート致しました。
そこで掲げていきたいテーマは「定着と進化」です。過去4期を反省とともに振り返り、主だった4つの活動を定着させて企画及び運営側の負担を減らすことで次の世代へと引き継げる体制づくりを整え、更に認知度を上げることで参加者の増加を目指します。同時に変わり行く時代に対しても柔軟に追従することで、その時々に合った形へと進化させ、常に意義ある活動の場となり続けることも大切ではないかと考えております。建築会は現在16,000人を超える在学生、卒業生、教職員、元教職員によって構成されています。建築を学んでこられた創造性豊かな皆様のお知恵とお力が世代や分野の枠を超え、共に学び、形を変えながら活動し合えるフラットな環境をつくることが未来の我が会の無限な可能性であり、今後の時代に求められている意義のある場づくりだと思っております。
上記4つの主な活動を軸に、「東海大学建築会」が皆様の活動の場の一つとして、少しでもお役に立てますよう、努力して参りますので、何卒お力添えのほど宜しくお願い致します。
第9代会長 富永哲史
経験価値のネットワークとクリエイティブな場の創出へ
学科同窓会の建築会の役割は卒業生や在学生の親睦や交流を主目的とし、さらに学科の研究や教育との連携と支援を模索して現在の活動の姿が誕生しました。社会の変化に対応するために大学改革が実施され、2022年には建築都市学部がこれまでの建築学科と土木学科に加えて新たな学科を加えた3学科で誕生する。建築会がさらに発展するためには会の活動をさらにステップアップする時期にきている。
社会に開かれた大学、創造性豊かな学部、学科となるためには、それを一緒に支援して行く同窓会組織が必要になる。社会に蓄積されている膨大な数の卒業生の皆さんの人間力と経験値の存在に改めて注目すべきで、それらの建築・土木の両分野の貴重なリソースをネットワークさせ、協働と創造を生み出せるような同窓会組織を創出することが我々が目指すべき新しい方向性だと考える。
これまで卒業生の皆さんと一緒に大学、学部、学科の繁栄に寄与してきました。これまでの歴史を継承し、これからも誇りを携えて新たなチャレンジに取り組むことが重要になり、それを次の世代に引き継ぐことが大切になる。新たな時代に果敢に挑戦し、夢に向かって皆と一緒にスタートすることを提案して行きたい!
第8代会長/元東海大学教授 杉本洋文